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2011年03月25日
「友愛」
「今更、何を、」といわんばかりに政治家が「倫理」という言葉を使う。終戦以前では、旧制中学(現在の高校)の3年生になったら、新たに「倫理」という課目が増えたという。
『倫』とは、人間の道のことである。当時は、明治天皇が下し給(たま)わった、「朕惟(ちんおも)フニ」……で始まる『教育勅語』に臣民の道が書かれており、これを学んだ。

この教育勅語は、現代においてもそのまま通じるものであり、むしろ、見直して学校教育に取り入れてもらいたいものの一つである。

教育勅語は人間関係について、『父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ』……と教えている。
この中で意味が解り辛いのが『兄弟ニ友ニ

ある者は「友達とは兄弟のように仲良くしなさい」と言い、ある人は「弟が小さくても友達扱いしなさい」と答える。
『友愛』を辞書で引くと「兄弟間のいつくしみ」、「兄弟の間の情愛」……と第一義を兄弟間のいつくしみにおいている。
『兄弟ニ友ニ』は、分かり易くいえば「兄弟仲良く」の意味である。
ある政治家(元総理大臣)が声高に「友愛」「友愛」と連呼していたが、この言葉はその政治家が祖父から遺訓として伝えられたものだそうだ。

孫二人にこの言葉を贈った祖父の真意は、ゴク単純に「兄弟仲良く」だったのではないだろうか。

Posted by 古葉茶庵 at 14:15
Comments(2)