『古葉茶庵の よろず無責任放談ページ』

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　いたずら盛りの孫が転んでひざ小僧をすりむく。じじ、ばば、父ちゃん、母ちゃん総出であわてて、すかし、なだめる。

　「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ～」…と。

　この「ちちんぷいぷい」、方言かと思っていたら日本全国どこでも通用するみたいだ。一説によると「智仁武勇（ちじんぶゆう）」のことだと言う。

　儒教で説く立派な人とは＜智・仁・勇＞の徳を兼ね備えた人物。平たく言えば「賢くて、思いやりがあり、心の強い人」だろうか。

　～「ちちんぷいっぷいっ」～
　「あなたは智仁勇を備えた立派な人だよ。このぐらいの痛さで泣かないよ」と呪文をかけているのだろう。

　幼い子供に限らず私自身も、これからどんな苦痛に遭遇するかわからない。そんな苦痛に際して呪文をひとつ「ちちんぷいぷい」…。

　未来のピンチに備えて、心の薬箱にしまっておこう。

　永田町の野田さんも＜乾坤一擲（けんこんいってき）＞はやめにして、「ちちんぷいぷい」と唱えたらどうだろう…。