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2011年08月09日
うなぎアラカルト
昨日文化センターの担当者に誘われ、ダグリ岬の下にある「水産総合研究センター増養殖研究所」を訪ねた。



この研究所は、昨年長年の夢が実を結び世界初の完全養殖うなぎを誕生させることに成功した。

日本人が1年間に食べるうなぎは約10万トン、その内天然うなぎは約300トンで養殖うなぎが99%以上を占める。

所長曰く「これからの漁業は、捕獲(獲る)漁業から栽培(作り育てる)漁業に代わらなければいけない」……。

また、「魚と言えば殆んどの魚種で天然ものが珍重されるが、間もなく、美味しく安心して食べられる養殖ものに代わるだろう」……と。

しかし、うなぎの場合、海での生態が今なお多くの謎に包まれているという。

例えば……
● どんなルートで産卵場に向かうのか。
● 産卵場はどうやって決まるのか。
● 雄と雌はどんなふうに出逢うのか。
● 成魚になるまで何を食べているのか。 ……etc
こんな話も伺った。<うなぎは成魚になるまでのストレスで性転換し、養殖うなぎの91%は雄>だそうだ。

雄うなぎと雌うなぎ


ここまで育った完全養殖うなぎ、まだ食べた人は居ないそうだ。


今、同研究所で行われているのは、ふ化仔魚をシラスウナギまで飼育する技術の開発である。現状では生存率数%に過ぎず、これの量産化に向けて熱心な取り組み開発が続けられている。

Posted by 古葉茶庵 at 13:40
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