2011年06月13日
文の傑作???
毎日の雨空、身体ばかりでなく気持ちまでジメジメしてくる。来る日も来る日も雨


私の「晴工雨読」も晴れがないので、なかなか大工に手が向かない。明けても暮れても本を片手の読書三昧


賢い上に、もうこれ以上賢くならなくても……と思っている昨今である。


さて、手紙文の傑作というか、日本で一番短い手紙の模範は次のものだという。
徳川家の家臣・本多重次が長篠の戦の陣中から妻に宛てたものである。
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
手紙文と同じように電報文にもある。
1876(明治9)年、「神風連の乱」で旧熊本藩士が新政府熊本鎮台の司令長官・種田政明少将邸を襲い殺傷した際、愛妾・小浪が東京の母親に打った電報である。

「ダンナハイケナイワタシハテキズ」(旦那はいけない、私は手傷)
電報こそ字数で料金が異なるので簡潔明瞭が良しとされる。今でも言われる電信の黎明期の挿話だそうである。

Posted by 古葉茶庵 at 13:40Comments(0)||
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