2011年06月05日
誰が信長???
早口言葉の東京特許許可局(トウキョウトッキョキョカキョク)とか天辺欠けたか本尊欠けたか(テッペンカケタカホンゾンカケタカ)と鳴くホトトギス。


早朝からよく鳴くとあるが、昨日は一日中鳴いていた。その年の初めて聞くホトトギスの鳴き声を<忍音(しのびね)>と言い珍重し、古来和歌に数多く詠まれた。

<枕草子>ではこの初音を人より早く聞こうと夜を徹して待ったとある。私も昨日は万葉歌人になったような気分だった。


漢字表記は「不如帰」、「杜鵑」、「時鳥」、「郭公」etc……沢山あるが、誰でも知っているのは<鳴かないホトギス>を三人の天下人がどうするかで性格を後世の人が言い表している。


● 鳴かぬなら殺してしまえ時鳥…… 織田信長 (信長の短気、気難しさを表現)
● 鳴かずとも鳴かして見せふ杜鵑…豊臣秀吉 (好奇心旺盛な人たらしぶりを表現)
● 鳴かぬなら鳴くまで待とう郭公……徳川家康 (忍耐強さを表現)
信長の後裔に当たるフィギュアスケートの織田信成選手はTVのインタビューで信長への返句として<鳴かぬならそれでいいじゃんホトトギス>と詠んで話題となった。

さて、永田町のドタバタ劇、誰が信長、秀吉、家康だろうか……。

Posted by 古葉茶庵 at 11:37Comments(0)||
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