2011年05月13日
お見舞い
先日、母、カミさんと一緒にホスピスに叔父を見舞った。

ホスピス(hospice)とは、ターミナルケア(終末期ケア)を行う施設である。
元々は中世ヨーロッパで旅の巡礼者を宿泊させた小さな教会を指し、教会で看病に当たる聖職者の無私の献身と歓待をホスピタリティと呼び(最近「おもてなし」のことをホスピタリティというと習った)、今日の病院を指すホスピタルの語源である。
さて、そんなホスピスに見舞いに行って、どんな言葉を掛ければ良いのか、どう言って慰めればいいのか、部屋に入るまで悩みながら入室した。

ところが、当の叔父も付き添っている叔母も、外の景色と同じく五月の空のように明るく


訪ねたときと違い、帰りの車では叔父、叔母に救われた気持ちだった。

しかし、夜中に一人目覚め、死について無性に怖くなったり、悲しくて泣き出したりしないのだろうか……と話した。

いずれにしても残る幾日かを楽しく、沢山の良い思い出を慈しみ過ごして欲しいものだと切に願った。


Posted by 古葉茶庵 at 14:25Comments(0)||
|