2008年04月13日

「都都逸」

 先日、今野敏の推理小説「イコン(ICON)」を読んだ。本の内容はさておき、その中で知ったどうでもいいような豆知識……。本

 パソコンの<アイコン・メニュー>は、もともとこの「イコン」からきているという。「イコン」と言うのは、当方正教会で使われる宗教画のことである。キラキラ

 ロシア正教では十字架より「イコン」を重視する。……なぜなら「イコン」が現世と神の世界をつなぐ窓だと考えられている。教会ではこの「イコン」、つまり神の世界への窓を通じて神と出会うと考えられているそうだ。

 ……パソコンのアイコンを次々に開いて別世界に運んでくれる。早速出向いたのが「都都逸」の世界
 寄席の音曲師、柳家紫文が嘆いているのは、「都都逸」の漢字を読めない人がいるという。「紫文式都都逸のススメ」(集英社)と言う本を出し、都都逸の普及に努めているらしい。

 「都都逸」は(どどいつ)と読む。江戸時代末期、都都逸坊扇歌という寄席芸人が当時流行の「よしこの節」などを元にまとめた俗謡である。

 俳句が<五七五>、短歌が<五七五七七>なら、都都逸は<七七七五>で作る。いくつか紹介してみよう……。

○ <三千世界のカラスを殺し主と朝寝がしてみたいハート……高杉晋作が即興で作ったと伝わる都都逸である。
○ <浮名立ちゃ それも困るし 世間の人に知らせないのも 惜しい仲ハートブレイク

○ <目から火の出る所帯でさえも 火事さえ出さなきゃ 水入らず日本酒……etc

 ……のように男と女のつやっぽいを描くのが都都逸の本領だと言う。 鑑賞のコツは「都都逸は耳で楽しむもの。目で読むだけだと、「だからどうしたの」という文句も声に出すと味わいが深まる。」という。

 「だからどうしたの」という後半の部分を声に出して! どうぞ!カラオケ
「星の数ほど女はいるが 星じゃ遠くて届かない

 情けが深まったような気がするが……。



Posted by 古葉茶庵 at 00:00Comments(0)|| |
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 何でもありの混迷の時代、 『お前は何をしているんだ』 と風が問う。 <行雲流水> 自然のまま、あるがまま、残り楽しき我がB型人生、 「山河に感謝」 「健康に感謝」 「皆様に感謝」 ストレス解消に! 千客万来のコメントをお待ちしています。
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