2009年09月23日

初めて語る北朝鮮


 蓮池薫著「半島へ、ふたたび」を読んだ。本

初めて語る北朝鮮

拉致被害者・蓮池薫さんの兄・透さんは、かって対北強硬派と目されていた。しかし、最近では「制裁一辺倒では拉致問題の解決は疑問」とし、交渉に軸足を移すよう説いている。肯く

 考えを改めたきっかけは弟から北朝鮮の話を聞いたことにあるらしい。薫さんは、一体、何を語ったのか?何を語っていないのか!?

 そんな彼の北朝鮮との距離の取り方を知りたい。その想いを知りたくて本を手に取った

 前半は初の韓国訪問記、機内から朝鮮半島の山野が見えた瞬間、「背筋にヒヤリとしたものが走る。」感覚に襲われたという。ガーン

 現在の韓国事情について、北と比較しながら詳細に述べている。蓮池さんのガイドつきで韓国旅行をしてみたくなった。

 後半では、翻訳作家に込めた想いに胸が熱くなる。「人生の絶頂期ともいえる青春時代の二十四年間を北朝鮮に奪われた。それを取り戻す手段は没頭できる仕事だった。」と言っている。肯く

 今や彼は「日韓」のみならず、「南北」をも比較しうる稀有な語り手でもある。

 「今でもなお、自分が故郷の地に立っていることを本当に現実なのかと疑うときがある。」という蓮池さん。「被害者として何ができるかを考え、残された人が一日も早く帰れるよう努めたい。」という。

 その心模様をこれからも描き続けて欲しい。


Posted by 古葉茶庵 at 04:14Comments(0)|| |
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
 

< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 3人
プロフィール
古葉茶庵
古葉茶庵
 何でもありの混迷の時代、 『お前は何をしているんだ』 と風が問う。 <行雲流水> 自然のまま、あるがまま、残り楽しき我がB型人生、 「山河に感謝」 「健康に感謝」 「皆様に感謝」 ストレス解消に! 千客万来のコメントをお待ちしています。
オーナーへメッセージ
削除
初めて語る北朝鮮
    コメント(0)