選挙と世襲議員

古葉茶庵

2008年10月25日 07:00

 以前blogに麻生総理の先祖に大久保利通翁がいると麻生さんの家系図を示したことがあった。
 
 近いうちに国会解散、衆院選が行われると、永田町を中心に喧々諤々であるが、衆院選を前に政治家の世襲の利害得失が云々されている。

 現在、衆院議員の4人に1人が世襲議員(131人)を占め、麻生内閣では18人中12人が世襲議員の入閣である。そして次期衆院選には150人が出馬の予定だという。

 構造改革で既得権益の打破を叫んだ小泉さんでさえ引退の後継者には次男坊に後を託すという。


 なぜ世襲議員が多いかというと……。

 選挙は「地盤」、「看板」、「かばん」だという。即ち地盤(後援会組織)、看板(知名度)、かばん(資金力)の三つが物を言う。これらを身内が継ぐと「地盤」、「看板」が労せず手に入るためスムーズで、最も威力を発揮する。

 今までの選挙で世襲候補が当選する確率は70~80%である。その他世襲の利点として、選挙区が安定しているため、政策の勉強や党・内閣の仕事にじっくり取り組めるという議員と支援者の思惑が一致することも大きい。



 片や弊害は……。

 ① 政界への新規参入のハードルを高くし、新陳代謝に機会を奪う。
 ② 経歴が偏る傾向があり、政界への人材供給源が狭まる。

 ③ 同じような発想、タイプの政治家が多くなる。
 ④ 周囲から推されるまま議員になることから、政治家としての目的意識が希薄 
 
  
  などが挙げられている。

 選ぶのは私たち一人一人、国のため、子供達の将来に役立って、真面目に働いてくれる人そんな人はいないか)を選びたいものである。

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