自分大好き

古葉茶庵

2008年09月03日 09:52

 福田首相の政権を投げ出した形の退陣表明が政局の混沌に拍車を掛けている。 今度の退陣表明を自分大好き人間の仕業と決め付ける人もいる。

 己の存在をかけがえのないものとして大切にするところから、他人への配慮や愛も生まれる。だから、人は基本的には「自分が好き」でないと生き続けていくのは苦しい。

 そこで、「自分が大好き」と公言してはばからない人たちがいる。私もその手合いの一人(カミさんがそういう、B型だからと)、しかし、少なくとも政治家は度が外れると見苦しい。

 「自己愛」を最上の価値として世間にアピールするのはやめてもらいたい。 「自分が大好き」というのは、未熟な子供の心性そのもの……「子供のやから」だから……。

 子供は「俺様」の意識で生きている、だから子供なのだ。大人は「人様」を意識して生きていく。大人が子供のままでいていいわけがない。

 度の外れた「自分が大好き(自己愛)」は見苦しく、いずれ誰にも相手にされなくなる。(自分に言い聞かせている。)自分より他人のほうが大抵の場合優れているし、かっこいい。

 「他人も大好き」になったほうが人生は楽しめると……今ごろ気付いている「自分好き」人間である。


 さて、自民党総裁選は10日告示、22日投票という。衆参両議員387人(衆304、参83)各1票、都道府県連各3票の528票で争われる。

 「美しい国」、「安心実現」に続いてどんな政権が誕生するのか。 

「投げたバトンを拾うのは……。」 


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