「唖然・呆然そして愕然」!!!

古葉茶庵

2008年09月02日 09:17

 まったくの<唖然・呆然>……そして<愕然>の出来事である。

 昨夜、たけしの「TVタックル」を見ていたら、突然画面が「LIVE 首相官邸」に切り替わった。切り替わったが何も始まらず長い時間に思えた。

 「何があったのか?」……眠気も吹っ飛んでしまった。

 それにしても、突然の愚痴まじりの辞任表明は、少なくとも総理がよく口にしていた「国民目線」 ……ではないと思うが……。

 

 前安倍総理に続いての三振ツーアウト、 「またか」という印象はぬぐえず、与党自民党に対する政治不信は深まるばかりだ。

 昨日、「子供のやから」に等しいと北朝鮮を批判したばかりだが、同じ言葉を福田総理に言上したい。

 「なぜこの時期に?」という質問に対し政治の空白を作らないためというが、どのように言い繕っても空白は否めない。


 以前、立川談志の落語「鼠穴」を聴き、胸に留めた一節がある。

 <まさかそこまでは……という「まさか」の坂が越えられない。> あと一歩の想像力を欠いたばかりに、主人公が苦難を背負うくだりである。

 主人公は自民党か、 「まさか」の坂を越えられず、「よもや」の靄(もや)を抜けられず、思慮の不足を悔いの種に変えながら人は生きている。

 とはいえ世間には無理にでも坂を越え、あらん限りの思慮を動員しなくては成り立たない場合もある。 これから続く総裁選、組閣、新内閣の組閣、臨時国会、解散、総選挙……果たして自民党の信頼回復はなるか。

  正念場である。

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