船村演歌???
間もなく文化の日、本年度の
文化功労者にノーベル賞受賞者の皆さんと一緒に、
「作曲家 船村徹(76)」さんが名を連ねた。
<
吹けば飛ぶよな将棋の駒に……>
「船村徹」は「西條八十」から<王将>の詩をもらったとき、将棋盤に駒を並べ本当に飛ぶのかと息を吹きかけてみたという。
詩の一字一句を疎かにしない、歌手志望の弟子には、「ここはカラオケ教室ではない。」と歌唱技術は教えず、心を込めて千回も2千回も歌詞を繰り返し読ませるという。
船村演歌の名曲は歌詞との出会いを大切に、歌詞に浸り尽くすなかで生まれた。船村さんが自ら詩を書き、ギターの弾き語りで唄う
「希望(のぞみ)」という曲がある。
各地の刑務所を慰問に歩き女性受刑者に心を寄せてできた歌だという。
<ここから出たら旅に行きたい / 坊やを連れて汽車に乗りたい / そして、そして静かな宿で / ごめんねと思い切り抱いてやりたい>
誰でも文字がにじんで見える。 ……船村演歌の真髄だろう。
最近、飲み屋さんでもカラオケでも演歌を唄う人をほとんど見かけない。船村演歌を心を込めて思い切り唄うと気持ちがいい。
ほら!あれなど、どお いいですよ。
ちあきなおみが唄う<紅とんぼ>