悔し涙
開幕直前のロンドン五輪。今、アスリートたちは悔し涙を笑顔に変えるため大きな希望と確信を持ってロンドンに向かっている。
今までどれだけの悔し涙を流したことだろう。その悔しさをバネに強くなった選手たち。
「涙の数だけ強くなれる」。それが本当ならば泣けばいいが、涙の数だけ強くなれるとは限らない。しかし、涙という悔しさをバネに五輪に挑む選手は多い。
作家の角田光代さんは、エッセイ集「
まひるの散歩」で、<
凄く悲しい事があったとき、「今この悲しみを悲しんでおかないと、将来に持ち越される」と思えば、なんとなく悲しみに諦めがつく>……と書いている。
私の孫娘も親元を離れ、今、アスリートの端くれで頑張っている。その孫娘にも言いたい。
悔やむときは、しっかり悔やんでおかないと、将来に持ち越されるだけだ。くよくよしているだけでは強くはなれない。
夢が大きい分、懸命に努力する分、負けたときの悔しさは大きい。その悔しさをバネにさらに練習に磨きをかけ、アスリートはより強くなれると思う。
五輪まであと6日。五輪は4年に一度。悔いを残さず、今までためてきた世界一の涙を、世界一の笑顔に変えて欲しい。
頑張れ、アスリートたち