父の日
明日は父の日だ。世の中のお父さん、みな
知らない振りしてなんとなく待っているのではないだろうか。
「父の日」ができた頃の父の日川柳は……。
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父の日の 父を残して みな出掛け>という句が作られたそうだ。
昔からそうだったのか。以来、半世紀。
父親の存在は、いよいよ父権の地番沈下の憂き目を見ている。
母の日のオマケまたは、母の日があるのに可哀想と作られた父の日。
川柳はつづる。
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母の日は メジャーで父の日マイナー>……ホントだね。
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粗大ゴミ 朝に出しても 夜戻る> ……
済みません。
そして、まだまだ可哀想なのは……。
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父の日に 自分で丸を 付けておく>……
惨めっ。
自分で丸を付けておかないと、オマケのその日まで忘れられてしまいそうなご時世だ。
だが、だけど、オヤジは生きている。
損な父親という存在の悲哀とペーソスが滲め出す父の日川柳である。
負け惜しみじゃないが……、
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ナイターと ビールがあれば 生きられる>
日曜大工講座、入講課題のベンチを雨の中、そうか聖子ちゃんも3度目の結婚かと一人頷きながら作った。