不如意???

古葉茶庵

2008年10月06日 11:12

 「如意」は読んで字の如し、「意の如(ごと)くなる」で、思いのままになることをいう。

 物語「西遊記」の主人公「孫悟空」の武器は「如意棒」である。正式名称は「如意金箍(きんこ)棒」、両端に金の箍(たが)がはまった鉄の棒で、持ち主の孫悟空の意のままにマッチ棒ほどの大きさから、天にも届く長さまで伸び縮みする。

 反対に、意のままにならないのが「不如意」 。 源平時代の白河天皇がのた申た「天下三不如意」は、 「山法師、鴨川の流れ、双六(すごろく)の賽(さい)の目」はどうにもならぬと嘆いた。……という。


 先日、私は愚犬が掘った穴を埋めようとスコップを使ったところ、ゴキッと腰が鳴った。これは大変と入浴、湿布を貼り早めに就寝、翌日、翌々日と二日間、痛い腰で無理しながら鍼灸院にマッサージと鍼治療に通った。

 ところが……4日目の朝、起き上がることもできないほどの腰痛……<唖然・呆然>

 一日中、ベッドの上でゴン太の声が腹立たしい

 夕方、やっと起き上がりカミさん(仏のように見えた)にすがりつき整形外科に受信した。ドクター曰(いわ)く、 「ギックリ腰は安静第一、寝ていることが一番」だという。……<愕然>

 blog投稿もままならず、最近の私の大きな「不如意」である。……がこのように「不如意」は用いない。

 現在では、 「暮らし向きが豊かでなく、自由になる金銭が乏しい。」ことについて使われる。

 ……<色男 惜しいことには 不如意なり>……のように……。