春場所始末記
大相撲春場所が終わった。場所前、「
連続優勝なら新横綱誕生」……の呼び声高くエストニアの怪人、大関・把瑠都の綱取り騒動だったが、重圧に牙が折れたか、空騒ぎに終わった。
途中から春場所を沸かせたのは
関取・鶴竜だ。1横綱、4大関を倒し、初優勝こそ逸したが、大関昇進を決定的にした。これで来場所から大関は史上初の6人となる。
さて、彼ら看板力士に「
本気で綱を取りに行く気があるのか」……と問いたい。巨体と類まれなパワーだけの出たとこ勝負では綱は遠いことを今場所の把瑠都が証明した。
昇進時の勢いが早くもサビつき始めた日本人大関、地位への安住が見え隠れする。「
また、来場所ネ」と笑っていては、
「大関互助会」と失笑を買う。
何もかも来場所に期待しよう。
我が家の庭にもチューリップが咲き誇りだした。