台風待ち???

古葉茶庵

2008年09月18日 14:48

 「台風待ち」 ……なんておかしなタイトルになってしまった。
 午前中、大雨の中びしょ濡れになって山野草、植木の片付けなど台風準備をした。

 午後2時、雨も風も小休止か、なんだか午前中のバタバタが馬鹿らしかったような気がしている。今、TVで聞けば九州南部は今夜遅く台風通過などと言っている。

 現役時、よく思ったのは不思議と台風は土、日の夜間にやってくる。仕事中のウイークデイ、昼間には来ない。困った放蕩息子と同じだ。

 船乗り現役時代は、台風が来ると家にはいない。遥か遠くにある台風を接近と予測すれば船に乗って沖に出てゆくからだ。それも上天気の風一つ吹いていない波静かな海に出てゆく。

 「台風避泊」といい、広い湾内に錨を入れて台風の過ぎ去るのをやり過ごす。普通の錨泊(錨を入れて停泊すること)より錨鎖(錨をつなぐ鎖)を長く入れる。

 普通の錨泊時の錨鎖の長さは「3D+90m」、荒天(台風なんかで海が荒れているとき)時は「4D+145m」と標準の長さが決められている。(Dは水深)

 これを「3で困ると4でひよい」と覚え、錨を入れるときの計算式に用いていた。例えば水深30mの海域に投錨するとき、普通なら3*30+90=180m、荒天時は4*30+145=265mの長さで錨鎖を入れる。

 台風待ちでTVを見ながら現役時代を昨日のことのように思い出してしまった。