「敬老」???

古葉茶庵

2011年09月25日 15:45


 先日の(敬老の日)、別に待っていたわけでもないが……。家族から何の沙汰もない。カミさんと「もう忘れられた存在か、それともまだ若いと思っているのだろうか」とポジティブに考えていた。

 夜になって宮崎の孫から「オメデトウ」の電話があった。そして、昨日近くの孫から葉書が届いた。中三になって最近は「口ばかり達者になって」と嘆いていた……。

 葉書には「世界で一番大好き、大切なじいちゃん、ばあちゃん」…と書いてある・(ウルウル)

 <六十、七十は洟垂(はなた)れ小僧、男盛りは百から>……という。

 今年6月、百歳を迎えた詩人の柴田トヨさんが先月二冊目の詩集「百歳」を出した。26編の最後にあるのは、<被災地のあなた>と題する作品、次のように書いてある。

 <最愛の人を失い / 大切なものを流され / あなたの悲しみは / 計り知れません / でも 生きていれば / きっと いいことはあります / お願いです / あなたの心だけは / 流されないで / 不幸の津波には / 負けないで>    ……と。

 洟垂れ小僧が敬老の日に「誰かに慰められたい」…と待っている場合か。