言葉の使い方
文化庁が行った「
2010年度国語に関する世論調査」。
いつの世も言葉の使い方が「
気になる」割合は年齢が上がるにつれて多くなり、専門家や年配者の目には「
乱れている」と映る。
その中で私もTVを見ながら(聞きながら)
気になって堪らないのが<
「ら」抜き言葉>。「来られる」を「来れる」、「見られる」を「見れる」などの
「ら」抜きの使い方が普通になってきた。
次に版図を拡大しているのが<
「っ」付き言葉>。「熱っ」、「寒っ」位まではよかったが、「凄っ」、「長っ」、「短っ」、「うるさっ」…となるとついていけない。
世論調査と関係ないが、なぜ一つに統一しないのか不思議と思えるものがある。わが国の
国の名前の呼び方(読み方)である。
「日本」には、ニッポンとニホンの二通りの読み方がある。どちらで読むか正式な決まりはないという。
スポーツの国際試合で声援を送るときは、「
ニッポン」が力強く、リズムも合わせやすい。
一方、「
ニホン」というと優しいやわらかな感じが伝わってくる。伝統が生きる「日本間」、「日本画」、「日本髪」などは「ニホン」がよい。
どちらも、奈良、室町の古い時代から親しまれてきた読み方だという、
それぞれの響きを大切に使い分け、伝えていく読み方でしょうか。