ファン気質???
9月到来(もう)、早々に<
スポーツの秋>たけなわである。
世界陸上は韓国テグで後半戦、中国山東省ではサッカー女子の五輪アジア最終予選、同じく男子はW杯アジア3次予選、国内に眼を移すとプロ野球は各球団余すところ40試合前後。
毎日の「勝った負けた」に一喜一憂、ファンには「
なんつぁ~ならん」の秋である。
ファンといえば…<
ファン気質>。
常日頃グローバリズムを唱えてはばからない小生、ことスポーツの国際試合になると様相はガラリと変わる。否応なく偏狭なナショナリズムがふつふつと湧いてくる。
度量の低さ、歪曲した愛国心をあからさまに露呈するようで恥ずかしい限りである。
そこで、この際恥じのかき捨てで申し上げれば、
ゴルフ界における最近の際立つ韓国の強さはどうだ。
噂によるとアメリカでは韓国人が優勝すると
視聴率が半減するという。多額の賞金を出資するスポンサーにとって、感動のヒーローとスポンサーが握手するシーンが売りであり、CMなのにその前にチャンネルを変えられる。
現に37試合あった米女子ツアーが大幅に減少、世界最多試合数は日本の34試合だそうだ。
なぜ韓国勢は強いのか。相撲のモンゴル力士はなぜ強いか。よく言われるのが「
ハングリー精神」、貧困をバネに頑張った戦後をオーバーラップさせるがそればかりではないだろう。
政府が全面的にバックアップする「
ジュニア育成システム」があり、徴兵の兵役免除等、他国では生涯年金制度等それぞれファイティングスピリットを昂揚させる施策がある。
先日女子サッカーは国民栄誉賞を授与されたが、
練習に多額の費用を要するスポーツも多い。日本もその場限りの名誉のみならず
経済的なファイティングスピリットを昂揚させることを考えなければ金メダルはますます減少するのではないだろうか。