謝罪の原理???
読売新聞コラム”
緩話休題”から……。
「
あっ、そうだった。忘れてた。ごめん、ごめん、いやぁ、申し訳ない。本当にゴメンナサイ。いやぁ、申し訳ない。」…と一日に何回も謝る人がいる。
思い出すまでもなく私にも何回もある。カミさんに、子供に、孫たちに……。
そもそも、
日本人には謝る文化というものがあるらしい。「なぜ、日本人はとりあえず謝るのか」…九州工業大教授・佐藤直樹氏によると…。
日本人は「世間」にとらわれていて、そこは主に「ゆるし」と「はずし」の原理で成り立っていると言う。
人は世間を離れて生きていけないと思っているので、「排除されたくない」、「外されたくない」との潜在意識から、何かにつけて
「許しを請う」ことが習慣になっているのだという。
だから、人に謝ることで、自分が可愛そうになったり、自尊心を傷付けられたと思うより、むしろ、反対に気持ちいいと思うことさえある。
日本で生まれ、育ち、死んでいく、やはり日本人以外の何者でもない……とつくづく思う昨今である。
前庭に咲いた花、カミさんに聞いても名前を知らないという。我が家の本「
花作り・庭作り大百科」をめくってみると、花・蕾の形から「
ユリ」である。
ユリといえば白い花と思うが、赤、ピンク、橙、黄、褐色もあるらしい。