終戦記念日に想う
昭和20(1945)年8月15日、天皇陛下がしゃべる声を直接ラジオで聴くことが出来ると大人たちが騒いでいる。
後になって知ったことだが、終戦の詔書を天皇が国民に直接告げられた。いわゆる
玉音放送である。
『朕(ちん)深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ…朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国(アメリカ、イギリス、中国、ソ連(現ロシア))ニ対シテ其ノ共同宣言(ポツダム宣言)受諾スル旨通告セシメタリ…耐ヘ難キヲ耐ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…』
大人たちは一応にホッと安心したような、悲しいような複雑な顔で「
戦争が終わった」と呟いた。夏の熱い日差しの中、田舎の県道のジャリ道が白く輝いていたのを今でも思い出す。
そんな昨日、自由奔放居候の孫たち(男の子5人)が帰宅の日を迎えた。午前中は夏休み最後の宿題、にわか作りの書道教室。
小二は「こだま」、小四は「食育」と「税金」……なぜこんな熟語をと思うが、ハネとかトメの練習にいいのだろうと納得する。
孫たちがいなくなりホッとすると同時に一抹の寂しさ。
一転して今日は上天気である。