チャン・グンソク
今宵は満月、月に何を願おうか。あの
一休禅師が死に臨んで詠んだ歌がある。
<
死にはせぬ どこへも行かぬここに居る たずねはするな ものは云わぬぞ>
「何も語りかけはしないけれどお前の側にいる」……と。
先日叔父が亡くなった。神主さんの云われることには「
神様はどこでお願いしても願いは聞いてくれる。ただし、心で思っているだけでは神様に通じないので、小さな声でいいから声に出してお願いしなさい」…と。
さて、先日孫娘(中二)がやってきて「
チャン・グンソクはカッコイイヨネ」と話していた。それを聞いていた86歳の母(孫の曾祖母)が云う。
「今ごろのおなご(女子)はグンソク(軍足)を履くのか。茶色の軍足は無かったど。でも軍足は丈夫で風通しもよく水虫にもかからんじゃったな~」……と私に言う。
勿論、孫の言う「チャン・グンソク」は今、日本で大人気、韓国のイケメンスターである。一方、母の「チャグンソク」は茶色の軍足……タマゲタ。
軍足は、昭和戦時の兵隊さんが履いていた靴下で、太い白い木綿糸で袋状に編まれL字型にはなっていない。軍手(兵隊さんの手袋)に対し軍足と呼んだ。
イケメンスターのチャン・グンソクも
水虫の敵に回るとは思ってもいなかっただろう。しかし、
電力不足のこの夏、声高のクールビズである。
若い女の子にルーズソックスに代わって軍足(グンソク)が流行るかも。