アルキメデスは歩かない???
折角梅雨が明けたと思ったのに…ここ3~4日再び雨に閉ざされジメジメ天気で塞ぎ勝である。
人の性格もジメジメと陰湿なのはイケナイ。そこに上から目線が加わると傲岸無礼なイジメと映り助けようもない。
就任9日での辞任も如何ともし難い復興大臣である。
朝の連ドラ「おひさま」の陽子ちゃんとか、私()のようにカラッと明るいのがよろしい。
雨降りで外にも出られない。こんな時に孫娘が大苦手の数学でも考えてみたい。
小、中、高校で順次、新学習指導要領が実施されるという。この小学校指導要領の
円周率(π)について、「
3.14を用いるが、目的に応じて3を用いて処理できる」としていた。
これが曲解され、
<ゆとり教育=円周率3>という誤ったイメージが広がった。円周率(π)は、分数で表すことのできない無理数で、「3.141592……」と続く。
では
円周率(π)を3.14とした場合と3とした場合、どう違うかを実際に計算してみると…。
半径が1の円周は直径×円周率(3.14)なので2π=6.28
円周率を3で計算すると2π=6
ここで、一辺の長さが1の正六角形(一辺の長さが1の正三角形6個分)の周囲の長さは6、つまり、
円周率を3とすると、円周と正六角形の周が同じになってしまう。
『円=正六角形』では、ゆとり教育云々と言われても仕様がない。
さて、古代ギリシャの科学者「
アルキメデス」は、単に『アルキメデスの原理(物体の重力と浮力)』を発見した物理学者ばかりではなく偉大な数学者でもあった。
今から2200年以上の昔に無理数の円周率を求めるため、コツコツと
正96角形まで作図して円周率の近似値を求め、3カ1/7(約3.1429)と3カ10/71(約3.1408)の間にあるという結果を得たそうだ。
ジメジメと陰湿に考えていても出てきそうもない。きっと
明るく楽天的な数学者だったのだろう。