梅雨明け

古葉茶庵

2011年06月28日 20:45


 今朝気象庁の南九州梅雨明け宣言である。平年より16日早く、昨年より22日早い。こんな年の夏は猛暑だという。ギャフン


 先日、19歳のときに出会い兄とも慕い付き合ってきた先輩の悲報を受けた。遠く離れた私を気遣い、奥さんからの電話は「昨日葬儀を済ませました」…というものだった。

 長い年月、離れ離れになることはあっても何かと機会を作っては会い、夜の更けるのも忘れ酒を飲み交わした夜も幾たび。

 そのたびに「俺が死んだときは友人代表の弔辞を読んでくれ」などと冗談を言われていただけに葬儀にも参列できず慙愧に堪えず、人生の無情を腹立たしく、悔しく痛感している。

 酒と演歌と鹿児島が大好きだった彼が亡くなった日は奇しくも美空ひばりの命日だった。ひばりが広島音楽祭で唄った「一本の鉛筆があれば」という歌がある。

 彼も旅立つ日に鉛筆を手にし字を書くことができたなら……。

 「お母さん 永い間ありがとう 幸せだったよ」と書いて悔いなく幸せいっぱいで旅立ったことでしょうと手紙を書いて、2年間の長きにわたり介護、看病した奥さんに香料と一緒に送った。

 これから毎年、梅雨の雨の中で彼のことを懐かしく、恋しく想いだすことでしょう。