「知らなかったぁ~!!」
記憶違いか? そう思い込んでいた。 知らなかった。
「散る桜 残る桜も 散る桜」という俳句がある。
鹿屋市串良町の「平和公園」にかって特攻に殉じ逝かれた人たちの碑が沢山建立されている。その中にこの句を書いた碑も建っている。
私は以前から特攻に逝かれた隊員、またはその関係者の方の作句だと思い込んでいた。
ところが……。
先日、ベストセラー「女性の品格」の著者「坂東眞理子」(現昭和女子大学学長)さんの文章を読んでいると……「良寛和尚」の俳句と書かれていた。
その文章では、「この俳句は職場を去る人と残る人に例えられ、<
やがてすべて散っていく桜を、早いといって寂しがるな、残ったといって奢(おご)るな。>と諭されている。」……と高齢期の人生に触れておられた。(詳細略)
(良寛の場合は、仏教上の死生観を述べたものと思われるが……。)
いずれにしても……。
戦争と言う殺戮の場に臨む特攻隊員の作句だと思っていた俳句が、いつも野に遊ぶ子供達を慈愛の目で見続けていた良寛の作句であったとは……。
知らなかった