「歌紡ぎ会」
昨日は、春だ春だとはしゃいでいたら、妙に薄ら寒い、カーテンをめくると外は雪が舞っていた。
一日中、天気晴朗なれど雪、キツネのお嫁入り雨ならぬ「
キツネのお嫁入り雪」だった。
先月に娘から誕生日お祝いプレゼントのチケットをもらった。とんだ寒い日になったものだと言いながらカミさんと二人、小椋佳のコンサート「
歌紡ぎの会」に行った。
本人が言った。「この顔を見ないで聞いてください」……頷ける面も無きにしも非ず。時々顔を見ながら聴いた。志布志は16年ぶり、彼も年老いた。67歳だそうだ。
彼、特有の声、青春が基調のメロディー。歌はいい、あの頃に還り、心暖かくなる。
唄った曲目は、
<なかせて><シクラメンの香り><愛しき日々><愛燦燦>
彼が言う。最近、どういうわけか同窓会とか銀行時代の同期会とか、年寄りの集まりが多くなってきた。昔は「どう生きるべきか」などと激論を交わしたが……、
今では、孫、病気、薬の話まではまだいいが、……最後は墓の話になる……と。
何処も同じ○○○か……。
コンサートのメインは、コンサートのタイトル「歌紡ぎ」。挿入歌と語りを本人、恋人同士をピアノ(女性)とギター(男性)のセリフで、「リターンエース」の歌謡劇があった。
リターンエースはテニスの用語で相手のサーブをより強く返球しポイントすることを言う。これがなかなかよくできた純愛物語で感極まって落涙した御仁もいる。
小椋佳の知らなかった一面を見た気がした。
最後は、最新曲
<邂逅><山河>、アンコール曲に
<祭りづくり>を唄ってコンサートを終わった。
外の寒さを感じさせない心暖まるコンサートだった。