天女降臨???
昨日、「
心のふるさと大慈寺と薩摩琵琶の夕べ」と題し、大慈寺本堂で、時折涼しい風の吹き渡る中、第9回市民大学講座が行われた。
最初は、
石田住職の説法と座禅
「
照顧却下」……足元即ち家から出掛けるとき、履物を揃え、整えれば心が整うと言われる。
「
日々是好日」……人は将来の自分には出会えない。だから今日あるを喜びなさい。昨日より今日は新しく、明日はどんな自分に出会えるか、今日を喜び大切に生きなさい。
……と。
次に座禅10分間、「ひと~つ」、「ふた~つ」と心の中で数をかぞえ(禅宗で「数息観」という)、息を整えることにより心を整えるのが座禅と言われる。
心の整ったところで後半は、東京音大卒・薩摩琵琶奏者
「桜井亜木子」先生の琵琶演奏と語り。
着物に白い更紗の衣を付け、結い上げた黒髪に赤いリボンの装束で琵琶を抱えて現れた先生は、夕暮れの古寺にあたかも天女が舞い降りたかと見まごうばかりである。
曲目は、「
平家物語前段」、「
壇ノ浦那須与一」を勇壮に弾き、謡う。最後は小泉八雲作「
耳なし芳一」を舞台も同じ寺の本堂で臨場感そのままに熱唱、鬼気迫るものがあった。
残暑の暑気払いを十分にしていただいた。
合掌