春なし?

古葉茶庵

2008年04月23日 09:57

 「鹿児島の桜の開花宣言はいつだったの?」と聞きなおすほどの遅い春だったが、それが2~3日前だったようなのに、昨日の暑さはどうか。

 「鹿児島に春はないの」の声ばかり、そんな昨日、今日感じたこと、春の感傷を一言……。

 その1
 北原亞以子「深川澪通り燈ともし頃」という本を読んだ。
 いつもながら、江戸の下町に生きる長屋の人たち、賑やかな暮らしぶり、一生懸命に生きる姿、人間味溢れる人々の生き様

これらすべてが、江戸情緒を堪能させてくれる。
 今回小生が感じたのは、本の内容、筋には関係ないのだが、登場する主人公(江戸の狂歌師)たちの狂名が実に面白い。

 主人公は丸屋三鶴(まるやさんかく)、その師匠は宵張朝寝(よいばりのあさね)、そのまた上の師匠は宿屋飯盛(やどやのめしもり)、仲間は四方赤良(よものあから)、朱楽漢江(あっけらかんこう)、鹿津部真顔(しかつべのまがお)、目上瘤成(めのうえのこぶなり)……etc

 なんと粋で洒落の利いた楽しい名前であることか。
 小生のブログネームも自分の名前とお茶など作っていない茶所に住んでいることにかけて「古葉茶庵」としたのだが……。

 その2
 朝ウオーキングで見たこと。この付近の農家は3月下旬から4月上旬に田植えをする早期米である。ウオーキングのコースに気になる田んぼがある。

 先日見たときは、一部水がなく、折角植えたのに早く水を補給してやらないと……と思っていたが、今朝見ると殆んど水はなく、全体が地割れ状態である。

 植えられたばかりの苗が弱々しく、風に揺れている。持ち主が分かればお知らせしたいが……。
 気になる。