「さのぼり」???

古葉茶庵

2010年06月20日 15:42


 久しぶりにblogをUPしようとPCに向かっている。……この久しぶりにちょっとした訳がある。先日16日の梅雨の晴れ間、じっとしているには余りにも天気が良い。

 外に出て庭を見渡すと……<桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿>の文言が頭の隅をよぎり、掠めただけでよかったのに……「馬鹿になりたくない」の気分が勝り「梅の枝落としをしなくては」の義務感に変わってしまった。

 しかも……手の届く範囲でやめるべきだったのに、脚立を持ち出し無理な体勢をものともせず、枝切りを始めたまではよかったが、樹上で「ゴキッ」……出るのは油汗身動きならず……四苦八苦やっと地上に下り立つ。

 カミさんに連れられ整形外科へ……。夕方まで安静に勤め、やっと車の運転ができそうなので市民大学開講式に参加することが出来た。

 ……そんな訳で苦闘の<ぎっくり腰静養の3日間>……切った枝も掛けた脚立もそのままの雨の中である。



 そして、昨日は生涯学習「だいやめ講座」の麹米の田植え。

 前日から早朝まで豪雨と雷鳴、どうなることか、我が腰の状況も勘案して延期を願っていたが、やがて雨止み大雨警報も解除され上々の田植え日和となる。

 それぞれ長靴に田植えスタイルで志布志やねだんの田んぼに集結、張り切りスタイルの割には田植えは機械植えで大方を終わり、写真撮りの形だけの作業でギックリも難なく終了した。ホッ

 この後が我が講座の本番……「さのぼり」が行われた。田んぼに近い山学校の施設を借りてのバーベキュー、山海の獲物に舌鼓を打つ。

 「さのぼり」とは、田植えを終え、米の豊作を祝うとともに体を慰労する鹿児島の飲ん方だそうだ。

 

 ひと口、またひと口とグラスを傾けるほど頭が冴える。琥珀色の液体ウイスキーは「覚醒の酒」と呼ばれ<蒸留酒の王>である。

 ならば、ひと口、ひと口、杯を重ねるごと夢を語り、友の肩をたたき嬉しく、楽しく飲む<黎明色>の液体、焼酎は「歓喜の酒」だろうか。いつしか腰の痛さも忘却の彼方である。