「けけけ」???

古葉茶庵

2010年06月12日 15:32


 今日は朝から小雨、梅雨入りの中、鹿児島市谷山まで往復した。6月から有料道路無料化と聞いていたがそうでもなかった。民主党のポピュリズム(大衆迎合)施策にまんまとはまった。

 勝手に信じた私が悪いのか。言葉には人を動かす力がある。かつて日本改造論を唱え、人間ブルドーザーと呼ばれた「田中角栄元総理」は言った。

 「言葉というものは、自分の意思や考え方、感情を相手に伝えるものだ。よく考え抜かれた言葉は明晰な表現をとる。簡潔・具体的・平明でなければならない。

 初めに結論、その後に理由だ。一・二・三の三つでよい。世の中には三つの理由に要約されないほど、ご大層な事柄などはあり得ない。
」……と。

 ところで……私は鹿児島を青山の地と決めて住まい13年。まだ、かごんま弁をしゃべるどころか、言葉が理解できないときもしばしばである。

 かごんま弁の特徴の一つは短縮語が多いことである。一字で表せられるものも多く、例えば「」と発音し、<灰>も<ハエ>も<塀>も<放屁>もある。

 これはお分かりだろうか。……「け・け・け」……笑っているのではありません、一行の文章である。……<唖然・呆然

 「貝」も「買う」も「来い」も<>と発音する。 したがって、「けけけ」は、「貝を買いに来い」……となる。……<愕然

 また、「ホイデ……ホイデ」と言ってるだけで、最初から最後まで会話が成立する人もいる。

 かの角栄さんも天国で愕然としておいでだろう。かごんま弁は簡潔・平明であるが、明晰でも具体的でもなく難解そのものである