疎開???
今朝の新聞で懐かしい言葉に出会った……「
疎開」である。今では死語となった言葉だろうか。口蹄疫被害の感染予防のため種牛たちが疎開したと聞いたが……。
「
疎開」とは、第2次大戦末期(昭和19年~20年頃)男達は赤紙(召集令状)1枚で戦場へ駆り出され、戦災を最小限に食い止めるため残された女性と子供たちを地方へ強制的に分散させた政策で、縁故疎開や集団疎開が奨励された。
子供の頃の想い出は何よりも懐かしい。田舎にあった我が家にも都会から母の姉妹と従兄弟(いとこ)達が2家族やってきた。
他の家にも疎開者があり、学校にも毎日のように新入生があった。学校でも家でも都会組みと地元組、喧嘩したり、仲良くなったり、忘れがたい山や川の風景の中で日が暮れるまで遊んだ日のことを急に思い出した。
わけもなく、ただ楽しく、懐かしく思い出せるのは田舎の自然が誰にも公平に、その厳しさと恵みを注いでくれたからだろう。
あの日の友は今、どこで、どうしていることだろう