「細工は流々~」
言葉の勉強その1……。
「
細工は流々(りゅうりゅう)~」という言葉がある。私の日曜大工にぴったりの言葉である。……といえば、即、万人にお叱りを受けよう。
「流々」の「流」は、流儀、流派の意で、それぞれの方法、やり方があることをいい、「
自分なりに工夫はいろいろ凝らした」と、自信の程を示すときに使う。
(
日曜大工の真の楽しさは、この自分なりにいろいろ工夫を凝らすことにあると思っている。時には眠れないぐらいに楽しい。)
「細工は流々」の後は「
仕上げをごろうじろ」と続く。「ごろうじろ」は、漢字で書けば、「ご覧じろ」……敬意の高い言葉で帝(みかど)や后(きさき)に用いられた「見る」の尊敬語
「ご覧になる」が「ごろうず」に、さらに「ごろうじる」となり、その命令形が「
ごろうじろ」となる。
<ごろごろ>、面倒くさい説明になったが、全体の意味は、「
やり方はいろいろあるのだから、あれこれ言わず結果をみてからにしろ」……という
決まり文句である。
私の日曜大工作品も、正面から堂々と「細工は流々~」……と
大見得を切れるようになりたいものだと望外の望みを持っている。