「助六寿司」???

古葉茶庵

2010年04月30日 14:23


 コンビニの弁当コーナーを覗くと<稲荷寿司>と<巻き寿司>を一つの箱に詰め合わせたものを「助六寿司」という。何でと思われたことはないだろうか。

 この名前の由来を知らず、改まって聞くのも、調べるのも面倒くさく今日に至った。(大げさ)名前からして歌舞伎の演目「助六所縁江戸桜」から来ているものとは思っていたが……。

 恥ずかしいながら今朝の新聞で知ることが出来た。由来はなんと洒落とお色気満載の命名である。

 江戸っ子のヒーロー・イケメン「助六」の愛人がスーパー高級遊女・「揚巻(あげまき)」である。この揚巻にちなんだ名と伝えられる。



 「揚げ」(油揚げ)と「巻き」(海苔巻き)の詰め合わせで「揚巻」から転じて「助六」……とは洒落てるネェ~、粋なもんだネェ~……とくる。 

 この「揚巻」という役は歌舞伎女形(おやま)の卒業論文と言われるほど演じ分けの難しい役だそうだ。

 勿論、私は非才の身でとてもその境地にはないが、歌舞伎などの伝統芸能は、使えば使い込むほど使い心地の良くなる”心の加湿器”だという。

 私の作る木工作品も勿論人間もそうなりたいものである。