「助六寿司」???
コンビニの弁当コーナーを覗くと<
稲荷寿司>と<
巻き寿司>を一つの箱に詰め合わせたものを「
助六寿司」という。何でと思われたことはないだろうか。
この名前の由来を知らず、改まって聞くのも、調べるのも面倒くさく今日に至った。(大げさ)名前からして歌舞伎の演目「助六所縁江戸桜」から来ているものとは思っていたが……。
恥ずかしいながら今朝の新聞で知ることが出来た。由来はなんと
洒落とお色気満載の命名である。
江戸っ子のヒーロー・イケメン「
助六」の愛人がスーパー高級遊女・「
揚巻(あげまき)」である。この揚巻にちなんだ名と伝えられる。
「揚げ」(油揚げ)と「巻き」(海苔巻き)の詰め合わせで「揚巻」から転じて「助六」……とは
洒落てるネェ~、粋なもんだネェ~……とくる。
この「揚巻」という役は歌舞伎女形(おやま)の卒業論文と言われるほど演じ分けの難しい役だそうだ。
勿論、私は非才の身でとてもその境地にはないが、歌舞伎などの伝統芸能は、使えば使い込むほど使い心地の良くなる”
心の加湿器”だという。
私の作る木工作品も勿論人間もそうなりたいものである。