美辞麗句

古葉茶庵

2010年02月13日 12:44


 今日は第21回冬季五輪バンクーバー大会の開幕である。冬季大会史上最多の82カ国・地域の参加、17日間の幕が切って落とされた。

 94人の日本人選手、美辞麗句は要らない。今までの長く、そして苦しかった練習を五輪の場で最善のコンディション、最高のプレイで闘い、悔いを残さず帰ってきて欲しいものである。

 


 さて、北沢防衛大臣は昨日、陸自普通科連隊長の中沢剛1佐が鳩山政権の日米同盟への取り組みに批判的な発言をしたとして防衛省は「注意処分」とした。

 問題の発言は日米共同訓練開始式で、「同盟は、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されものではない。」……と訓示したことによる。

 防衛大臣は最高指揮官(自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣)の言葉(トラスト・ミー)を引き合いに出した発言という見方をした。

 中沢1佐の発言は、政治的に不安定な今の日米関係をにらみ訓練の士気を揚げようとした現場指揮官の言葉として私は納得できる。

 「現場レベルで協力を維持しようという危機感の表れではないか」という自衛隊幹部の指摘は深読みすぎるのではないか。

 就任直後に初めての同盟国大統領に「トラスト・ミー」と伝えながら、何もしない(できない)方こそ納得できないと思うのだが……。