「社長限界でしょ」

古葉茶庵

2007年12月04日 22:09

 「社長限界でしょ」 ……言われて気分を害さない社長はいないだろう。

 企業不祥事が相次いで発覚、社長等幹部がカメラの放列の前で頭を下げるシーンを何度も見た。……「社長限界でしょ」これが企業の危機管理上のキーワードなのだという。

 タネを明かせば…… 「謝」 「調」 「原」 「改」 「処」の5文字をつなげて読み替えたのが冒頭の言葉だ。

 ①被害者への謝罪 ②調査結果の報告 ③原因の明示 ④改善策の提示 ⑤処分・賠償 の5項目。謝罪会見に欠かせない必須項目で、社長がただ頭を下げれば許されるというものではない。

 提唱しているのは元リクルート社幹部で、現在は危機管理の専門家として多くの企業のコンサルタントを勤めている「田中辰巳」さんだ。

 5項目のうち、どれか一つでも欠けたり、不十分だと謝罪の意図が消費者や国民に伝わらず、最悪の場合、会社が倒産に追い込まれることにもなりかねない。

 
 再来日した横綱朝青龍関の謝罪会見はどうか? 「大好きな相撲」と表現した横綱に、ほぼ合格点を与えたファンが多かったのではないだろうか。

 何よりも腕まくりをして待ち構えた辛口の「横綱審議委員」を納得させたのは大きい。
    やっぱり横綱かい!