「MOTTAINAI!」
北海道は「イダマシ!」、茨城県は「アッタラモン」、岡山県は「モッテャーニャー」、長崎県は「モッタイナカ」……土地土地に「無駄」をいさめる言葉がある。
標準語では
「もったいない」。 「勿体無い」は仏教用語の「物体」の否定で、「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ち」を表す。
ケニア出身の環境保護活動家で、環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞した
ワンガリ・マータイさんは来日した時、「もったいない」という言葉を知った。
彼女は
「MOTTINAI」を世界共通の環境問題の言葉にしょうと運動を始めた。
リデュース(消費削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)、リペア(修理)の概念を一語で表せるのが
「もったいない」
ところが……今朝の新聞にも「マクド」が……立て続けに起こる「賞味期限切れ」騒動。 そもそも「賞味期限」とは食用できる健康被害の限度であるはず。
それを……
「もったいない」と詐称延期すれば、
「もったいない」ではなく「もう~耐えられない」……となる。
感謝、謙虚の心を残す美しい日本語が傷つけられた。