俺も~にんげんだもの~

古葉茶庵

2009年11月27日 10:38


 一昨日、「相田一人(かずひと)」さん……詩人相田みつをの長男、相田みつを美術館館長……の講演を伺った。演題は「にんげんだもの……父相田みつをを語る」である。

 

 今回の講演で氏の書や詩を紹介しながら生涯を貫いた心のありようを知らされた。私は相田みつをさんを誤解していたというより認識不足だった。

 そもそも相田みつをさんは、手に障害か何かあってあのような下手な(上手な)字を書いているのだろうと思っていた。大きな間違いだった。

 氏の肩書きは書家であり、詩人である。16歳ぐらいの時から書を学び、その道の大家でもある。一人さんに言わせると<シンガーソングライター>だという。自分の詩を自分で書いた。

 60歳のときに出版した「にんげんだもの」で作品と人が広く知られることになるが、67歳で永眠されている。          

 氏の書は「ひらかな書き」が多い。何故か一人さんに言わせると、<やさしい><誰でも読める><誰でも自由に受け止められる>……からだそうだ。

 「つまずいたって~~」は、私なりに「としおいたっていいじゃないか にんげんだもの」と解釈している。

 相田みつをさんの座右の銘は「一生勉強一生青春」だったそうだ。そのまま自分の座右の銘にしたいと思った人も多いだろう。(私はそれほど勉強していないが……。)