日本シリーズ あわや大記録達成か?

古葉茶庵

2007年11月03日 09:03


 プロ野球中日ドラゴンズ……ペナントリーグを2位で終わった落合中日は、クライマックスシリーズを阪神に2連勝、続く巨人に3連勝、最短わずか5ゲームで日本シリーズの進出を決めた。

 そして……初戦こそパ・リーグ優勝チーム「日本ハム」に1敗したものの第2戦から3連勝で王手をかけ、一昨日11月1日4勝1敗の絶対的な強さで「日本ハム」を下し、53年ぶりの日本一に導いた。 セ球団のシリーズ制覇は5年ぶり、通算成績はセの33勝25敗である。

 ところで……
 
 この最終戦で米大リーグワールドシリーズでも過去に1回だけという大偉業、大記録がこともなくフイになってしまった。

 ……というのが、この試合中日の先発「山井投手」は、あの「ダルビッシュ」と投げあい8回終了までノーヒットノーラン、まさに文字通りのパーフェクトゲーム、後3人で大偉業達成とスタンドの大観衆、TV前の大ファンは固唾をのんで見守っていた。

 ところが……ところが……である。
 最終回表、落合中日監督は非情にも、こともなげにピッチャー「岩瀬」を告げた。

 「山井投手」の個人記録よりチームの勝利を優先させたということか……。
 ……考えられる理由は……

 ① 山井投手は一昨年秋の肩痛により昨年を棒に振り、今季も7月一軍登録、先発では9.30日以来の登板であった。
 ② 監督としては、地元最終戦、名古屋ドームファンの前で優勝を決めたかった。

 ③ ペナントからのセオリーどおり「岩瀬」を最終回につないだ。

 いろいろ理由はあるだろう。 しかし、「山井投手」の前人未到の大記録、 「シリーズ初完全試合」はならなかった事実は残る。

 落合監督の采配、選手起用がこれから<野球関係者、ファン>の論議を呼びそうな予感がする。

 「ピッチャー キャッチャー アドベンチャー!(なんのこっちゃ~)」