中国の風刺詩???

古葉茶庵

2007年10月19日 22:05



 

現在、お隣の中国では「第17回中国共産党大会」が開催されている。
 
 10月16日付け「毎日新聞」余禄に中国人著者が書いた「現代中国風刺詩事情」が私の大好きな漢文(日本の漢字に直したもの)が掲載された。  

 これは中国人著者が書いたものだが、中国の様子をありありと、 「納っ得っ!」と思わずツブやいた。公にしにくい不満を、毒のある笑いに仕立てる庶民のしたたかな批判精神が、日本の<川柳>に似て大変面白いので日本語解説付きで紹介したい。

 <会議の模様>
 「会前握握手 会上挙挙手 会完拍拍手 会後不動手」
 :(会議の前は熱烈に握手する、会議中は賛成の手をあげる、閉会のときは盛大な拍手をする、会議後は着手しない。)

 <貧富の格差、役人の腐敗>
 「大官大貪 小官小貪 無官不貪」
 :(高級官吏は大いに貪り、下級官吏もそれなりにむさぼり、貪らない官吏はいない。)

 <経済成長優先がもたらした大気汚染>
 「太陽和月亮一個様 晴天和陰天一個様 麻雀和烏鴉一個様 鼻孔和煙筒一個様」
 :(太陽も月も変わりなく、晴れも曇りも区別がつかず、スズメもカラスも同様で、鼻の穴も煙突も同じだ。)

 
  胡錦濤総書記は、社会的なひずみの是正に取り組む姿勢を示しているが……。
 隣国である大国中国の行く先は日本に大きく影響する。 

さてどうなるか……。