リップサービス? ビッグマウス?……バッシングの背景

古葉茶庵

2007年10月16日 21:35

   

 去る10月11日 東京有明コロシアムで行われた<世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ>について、今、亀田ファミリーは大バッシングの嵐の中にいる。

 だから……あえて言いたくないのだが……
 
 一部メディアに乗せられた(と思われる)亀田ファミリー、そして、それを応援している方々に一言だけ言わせて欲しい。

 
 世界フライ級チャンピオン戦という大舞台において、敗戦濃厚の終盤、プロレスまがいの反則技を連発、ボクシングをけんかと混同したかの反則技に加え、試合前から対戦相手のチャンピオンを見下し「ゴキブリ」呼ばわりし、「負けたら切腹する。」とも言

い、挑発する言動も見苦しかった。 スポーツマンとしての資格、品性すら疑われる。


 そして、昨日<日本ボクシングコミッショナー(JBC)>は、反則行為に対し周知の処分を発表した。軽すぎた感もある当然のことと受け止める。

 かって、興毅選手が話題の中フライ級チャンピオンになったとき、試合前の言動等を含め、すがすがしいスポーツマンの世界は変わったのか、強ければ……、勝ちさえすれば……それでよいのか?……喜んで大騒ぎしているミディアを横目に……同じ

日本人として、悲しいというより恥ずかしい想いがした。
 今回も、もし、大毅選手が勝っていたら、リング上でどんなパフォーマンスがあっただろうかと考えるだけでもぞっとする。

 まだ若いから……将来があるから……と言うが……だからこそ今、大きな警鐘を鳴らし、ファミリーに「反省」と「自戒」を求め今後の本人の修養、指導者の将来を見据えた育成に求めるところ大である。

 ボクシングはリング上において対戦相手が落命することがあっても罪を問われることはない。だからこそ、尊い人命が係っているからこそルールは厳しい。 ルールに従えないアウトローはスポーツマンに非ず、単なる殺人者だろう。

 また、スポーツマンにもパフォーマンス、リップサービスは必要だろう。 時と場所においてはビッグマウスも必要かもしれない。 しかし、リング外といえどもそこにスポーツマンとしてのルールがあってしかるべきである。

 相手を侮蔑したり、蔑視したり、まして恫喝、恐喝の類はもってのほかの行為である。


ゲームセットのパイプが鳴れば「ノーサイド」……これがスポーツマンの世界である。