重陽の節供

古葉茶庵

2007年09月08日 11:31

 

 心を燃え立たせた夏は終わった。炎天の下で展開された涙と汗のドラマ……。
 過ぎ行く時間のせつなさにふと気付く、あの情熱はなんだったんだろう……と。

 吹く風に日一日と秋の気配を感じる今日この頃、陰暦9月9日は5節供(せっく)の最後「重陽の節供」である。

 中国陰陽思想では、陽の数(奇数)の日を好日とし、一番大きな陽数9が重なる9月9日を「重陽の節供」として、陽の極が二つ重なることから大変めでたい日とされた。

 この日は、邪気を払い、長命を願って菊の花を飾り、酒を酌み交わし、年の最初の収穫祭ともして祝ったという。 

ちなみに、「5節供」とは……

 人日(じんじつ)  1月7日 …… 七日雑炊
 上巳(じょうし)   3月3日 …… 女の子の節供
 端午(たんご)   5月5日 …… 男の節供
 七夕(たなばた)  7月7日 …… 七夕祭り
 重陽(ちょうよう)  9月9日 …… 収穫祭

  
  昨日、菊の花の変わりに、ガジュマル、ヒイラギ、黄金カズラの山野草を石に寄せ植えした。
 夜は、慣例に倣い 

<焼酎で祝杯を上げることにしよう。>