男のロマン???

古葉茶庵

2007年09月07日 08:52

 

 そもそも浪漫(ロマン)主義は、フランス革命後芸術上の運動として、型にはまった古典主義に対して個性、感情、空想などによる自由形式を重んじたのが浪漫主義である。

 簡単に言えば「自由に、おおらかに、気の向くままに」……である。
 かく言う私自身、自他共に認める、ありがたくない尊称(?)のロマンチスト……である。


 

 男は言い逃れの如く、よく「男のロマンだっ!」と叫ぶ。
 「男のロマン」とは、そもそも何物かい? 男が夢と理想を追い続け、普段は意識しない秘めたる感動を胸に轟かせることだろうか……。

 大海に出て「太平洋一人ぽっち」をする、寒いさなか雪山に登り「ヤッホ~」と叫ぶ、放浪・冒険の当てもない「旅に出る」…etc……。

 規模の大小は違え夢に向かって、時には現実逃避を図り、ハチャメチャやみくもに走る。 チョンガー(独身者)ならいざしらず、いい年カッコイテ独りよがりのカッコヨサを追い求める。

 女性にとっては、 「アホラシイ! 子供みたい!」そのものである。
……だから、「男のロマン」なのだ!
 
 「男のロマン」=「夢と挫折」 (ロマンチストにとって泣かせる言葉)……夢を実現することも、事ならずして涙することも、涙を拭いて再挑戦することも……すべて「男のロマン」なのだっ!

 そう、心と体の<青春回帰>が「男のロマン」である。

 

 最後に、歳月を経て、なお、<青春>しておられるあなたに!私の愛読ポエム……サムエル・ウルマン<青春>の一片を心からお送りします。

                       青  春                                                                                  サムエル・ウルマン

 青春とは人生の或る期間をいうのではなく、心の様相を言うのだ。
 逞(たくま)しき意思、優れた想像力、怯雫(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒 
 険心

 こういう様相を<青春>と言うのだ。

 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。
 歳月は皮膚の皺(しわ)を増すが、情熱を失うときに精神は萎(しぼ)む。

 苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望……
 こういうものこそ恰(あたか)も長年月の如く人を老わせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてし  まう。

        (中 略)

 人は信念とともに若く、疑惑とともに老ゆる。
 人は自身とともに若く、恐怖とともに老ゆる。
 希望のあるかぎり若く、失望とともに老い朽ちる。

 大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大偉力との霊感を受けるかぎり、人の若さは失われない。
        (後 略)


    参考までに……掲載した写真は「スポーツ店 展示のTシャツの背中」です。