『天城越え』??

古葉茶庵

2009年07月18日 10:43

 カミさんが居ないカラオケの席で唄う歌がある。

 誰かに盗られる くらいなら あなたを 殺していいですか

 作詞家 吉岡治さんが1986年に女性の激しい情念を描いた「天城越え」である。

 歌手の石川さゆりさんは、その詞を読んだ時、「これは私が唄う歌ではない。こんな女の人は嫌だ、認めたくない。」と唄うことを断った。

 吉岡さんは「この歌で歌手、石川さゆりのイメージを壊したかった」という。断る石川さゆりに、歌の主人公に共感できないなら演じてみせればいい……。

 同年7月に発売され、「天城越え」は歌手石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」と並ぶ代表曲となり、昭和の歌謡史に残る名曲となった。

 


 何故、カミさんの居るところでは唄わないかというと、女の情念を唄っているからではなく、単に下手だからである。