インフルジャーニー7(法隆寺)

古葉茶庵

2009年06月05日 10:22

 5月28日(6日目)
 和歌山滞在最終日、のんびり過ごそうと構えていた矢先、カミさんの従兄弟から電話があり奈良行きを誘われあっさり乗る。従兄弟宅を訪ね法隆寺に向かう。

 法隆寺に到着すると運よくボランティアガイドの人に迎えられ、お言葉に甘え2時間の案内をお願いする。私と同年輩で退職後のボケ防止だとか。

 法隆寺は日本最初の世界文化遺産で飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築だと聞く。推古天皇と聖徳太子が607年に寺と本尊「薬師如来」を造られたのが法隆寺と伝えられている。

 広さ約18万7千㎡の境内に建物と国宝、重要文化財が約190件、2300余点に及ぶという。南大門をくぐり西院伽藍を望む。



 中門と回廊、重厚な扉と左右に立つ巨大な金剛力士像



 中門から金堂(ご本尊を安置する聖なる殿堂)、五重塔(釈尊の遺骨を奉安という、高さ32.5m)……etcを順次案内していただく。(中はすべて撮影禁止となっている)



 宝物殿に行く途中、池のほとりに「正岡子規」のあの有名な句碑が立っていた。(詠んだ当時はこの場所に茶店があったとのこと)

柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺



 大宝蔵院では多くの宝物の説明をじっくり聞く。

 途中、茶店で一服、東大門から夢殿に向かう。向かう路の両側は僧院が建ち並ぶ、往時は200を数える僧院があったそうだが現在はわずか18と聞く。

 東院伽藍「夢殿」は聖徳太子の遺徳を偲んで739年に建てられた。正八角形の八角円堂の中央の厨子(ずし)に聖徳太子等身大(178cm)の観音像を安置し神秘的な雰囲気を漂わせる。



 法隆寺の研修が長く掛ったため予定していた奈良大仏を諦め岩出の帰路に着く。この日もハンドルを握る。よく遊んだ6日間だった。いよいよ明日は帰鹿となるか。