「働かざる者……」
2~3日前から冬型気圧配置厳しく、ここ九州でも各地に聞きなれない「大雪、風雪、波浪注意報」が軒並み発令されている。
「今日は寒いぞ!」と覚悟を決めて起き上がったが、時間の経過とともに太陽の陽射し燦燦、正月からの穏やかな好天が続いている。
寒いときは外に出ず家の中でTV見て、本を読んで、じっと潜んでおればいいのだが、世間に申し訳ないというか、貧乏性なのか、一日中潜んでおられず、外に出て庭の手入れなどしている。
しかし、外に出れば世間の風は冷たい。……いや、冬だから外は冷たく寒いのか。……
<納得>
今朝新聞を見ていてエッと思った。
「働かざる者、食うべからず」は
新約聖書の言葉だと書いてある。
私は今までずっとこの言葉は
<共産党のスローガン>だと思っていた。……
違った
しかし、この言葉の原典のニュアンスは少々異なる。正確な和訳は
「働きたくない者は食べてはいけない。」である。
この言葉は日本にはロシア経由で広がったという。ロシア革命を主導したレーニンは聖書の言葉
「働きたくない者」を
「働かざる者」に変え、働かない資産家の特権を排除するスローガンとした。
第2次大戦後、ソ連兵がシベリア抑留日本兵に過酷な労働を強いる際にこれを借用し、帰還兵が日本に持ち帰ったのが真相らしい。
日本では
戦後の復興と高度成長のもと勤勉の合言葉となった。
……どうでも良い話だが、
不況寒風のもと、働きたくても働き口のない雇用不安定の今、この言葉の持つ冷徹さが気になる。