回文???
今日はもう正月6日である。なんと穏やかな好天気が続くものかな、世情もこのまま平穏無事に過ぎれば言うことはないのだが……。
さて、皆さん
「回文」をご存知だろうか。
「怪文」ではありませんぞ
回文とは、
「竹薮(たけやぶ)焼けた」など、前から読んでも後から読んでも同じ文や語句になること。(ただし、清濁兼用、つまり「は」、「ば」、「ぱ」は同じ文字として扱える。「っ」も「つ」と同じとしてよい)
誰でも一度はやったことがあると思う。日本語は同音異義語が多く、英語はyouだけだが「あなた」、「君」、「おまえ」など表現が多彩。
また、漢字なら「音」を「おと」、「おん」、「ね」と読ませることも出来る。日本語は回文に向いていると言う。
「トマト」、「新聞紙」などが、幼稚園から小学低学年並みなら、
「田舎しかない」、「遠し足音」あたりは小学高学年から中学生並み。
「いかした歯科医」、「お帰り!笑顔」は高校、大学生並みか。
大学院から博士並みは、江戸時代の宝船に乗った七福神の絵に添えた、
「長き世のとおの眠(ねぶ)りのみな目覚め波乗り舟の音のよきかな」
最後に、なんといっても匠の回文は、日本回文協会会長「落合正子」さんの今年の干支を織り込んだ回文年賀状である。
「さあ清水(しみず)走れ丑年嬉し弾(はず)みし朝」……
<参った~>
回文は世代を超えて盛り上がり(孫とも)、紙と鉛筆だけでよく、頭の体操を兼ねた言葉遊び、家族や仲間と「日本語脳力」を競うのも面白い。