牛の如く???

古葉茶庵

2009年01月03日 10:39

 正月3日、本日も好天気、昨日は昼前から孫に急かされ二つ目の神社参り、 「吾平山上陵」に出かけた。



 大隈広域公園の「ジャンボ門松」



 牛になった孫






 ……閑話休題……

 今年の干支(えと)は「丑(牛)」である。国会でのいやいや採決を牛歩戦術と言うが……。牛を尊ぶのはヒンドゥー教徒ばかりでなく日本人にも古来からその傾きがある。

 さる寺に居ついた牛がいつか仏の化身と思われ、善男善女がこぞって詣でたという説話もある。泰然として臥す牛、臥牛(がぎゅう)もまたありがたられた。

 牛の呼び名も臥牛があれば、火牛もある。古から牛の角や尾に松明(たいまつ)を結びつけ戦に用いた。尻に火がついた牛は走るのだ。

 牝牛はやさしい眼の形容に使われるが、牡牛はもともと猛獣である。古代クレタ島では牛の化け物に年々人身御供を捧げたという。中国にも牛の化け物の大魔王が居た。

 近代の株式市場では、強気のことをブル(牡牛)、弱気のことをベア(熊)というらしい。

 世の中、走りすぎてきた、とそんな反省が昨今よく聞かれる。太平洋の向こう岸で泡がはじけてその波がこの列島にまで押し寄せた。

 どうしたことかと海の彼方の乱心を恨んでも、その吹き上げに浴していた者に文句は言えない。

 おりしも丑年である。泰然自若を思い、牛歩の積み重ねで本年の幸運を祈ろうではありませんか。