大晦日
新聞を開けば、
不況、不況の大晦日、<よみうり時事川柳>も当に「
同感」の「不協和音」を奏でる。
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母ちゃんの 埋蔵金で 年を越す>……(母ちゃんの埋蔵金があってよかったね)
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給付金 前借したい お年玉>……(おせち料理代の前借金は?)
ついでに我が家のカミさんも不況リズムにのって、「おせち料理も簡単に!」……とのたまわく。
おせちの中身もいろいろあるが、私にとって絶対外せないものがある。……
「数の子」である。知ってのとおり数の子は鰊の卵である。
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昼月の 海鴎より白し 鰊郡来(にしんくき) ……華雪>
俳句の季語にもなっている鰊郡来とは、産卵のため岸近くに押し寄せる鰊の大群のことで、かって北海道の日本海沿岸は鰊の大群で海面が乳白色に変わるほどだったと言う。
そういえば、私が子供の頃数の子は犬も猫も食わないほどふんだんにあった。それが今や高級食材である。
そんな、こんなで昨日は我が家の入り口に
「門松」をぶっ立てた。……といえば、大きな門松を想像するが、不況を反映させ可愛いものになってしまった。
牛歩でもいい、幸せがやってくるか……ナ。
今日は今から、庭掃除、正月飾りを付けて、今日というか本年を終わろうとしている。心配することも、残念がることもない。
望む望まないに拘わらず、未練があろうがなかろうが、
確実に明日は正月がやってくる。
「年惜しむ」という季語がある。
間もなく牛歩戦術の「丑」がやってくる、
その前に今日一日「ねずみさん」でチョコマカ頑張らなくっちゃ。
午後全てを完了し、余すところ「年越しそば」を食すのみとなった。あちらこちらの入り口に正月飾りを付けた。
何処からでも良い迷わず福の神が舞い込んでくれることを祈る。
そして神棚も新しくお供えをして飾った。