「はないちもんめ」???

古葉茶庵

2008年12月18日 11:06


 遠い昔子供の頃、路地裏や原っぱ(私の場合小学校校庭の相撲場)で、5~6人の子供が横に並んで腕を組み、同じく横に並んだ組と対面し、足を上げ、歌いながら前後に移動する。

 <あの子が欲しい、あの子じゃわからん、○○ちゃんが欲しい

 ……<勝って嬉しいはないちもんめ、負けてくやしいはないちもんめ> ……と歌いながら子供の取り合いをする遊びがあった。

 この遊びを「はないちもんめ(花一匁)」と言った。

 大人になってというより数年前に、この歌(遊び)が人身売買の歌であると聞いて大変驚いた。知らずに歌っていた。……というより親も学校の先生も何も言わなかった。

 「花一匁」には哀しい話がある。

 かって、口減らしが行われていた貧しい農村から子供を買い集めるとき、「花(女児)」一人につき金一匁が支払われた。

 「一匁」は、3.75g、一文銭の重さの単位で、匁という字は「文」と「メ」を合わせた形という。



 「はないちもんめ」で遊ぶ子供を見かけぬようになってすでに久しい。今朝は新聞で漢字表から「匁」の字が消えるということで、記憶の彼方にまた一歩遠ざかっていく子供の歌(遊び)を想い出した。



 我が家の「シャコバサボテン(?)」が次々に咲き出した。4鉢あるがそれぞれ置き場所により咲き始めが違うようだ。早く咲くようにと私は天気の良い日は外に出していたが、カミさんは正月に満開になればいいと言う。(失礼しました